次世代レドックスフロー電池の基礎・研究開発から実証・市場動向【提携セミナー】

次世代レドックスフロー電池の基礎・研究開発から実証・市場動向【提携セミナー】

開催日時 【LIVE配信】2025/11/27(木)10:30~16:00 , 【アーカイブ配信】11/28~12/11(何度でも受講可能)
担当講師

兼賀 量一 氏
松浦 宏昭 氏
田中 利朗 氏

開催場所

【WEB限定セミナー】※会社やご自宅でご受講下さい。

定員 -
受講費 非会員: 55,000円 (本体価格:50,000円)
会員: 49,500円 (本体価格:45,000円)
⭐3名の講師が解説いたします!

 

次世代レドックスフロー電池の

基礎・研究開発から実証・市場動向

 

第1部:次世代レドックスフロー電池に向けた基礎・動向と新規電解液の開発

第2部:太陽光発電と連携したレドックスフロー電池のシステム実証と課題

第3部:バナジウムレドックスフローバッテリー(VRFB)の二次電池市場での立ち位置

 

【提携セミナー】

主催:株式会社R&D支援センター

 


 

◆セミナー趣旨

【第1部】

再生可能エネルギーの大量導入には、大容量で高安全性・高耐久性を備えた蓄電技術の開発が不可欠です。リチウムイオン電池をはじめとする蓄電技術の中で、レドックスフロー電池は電解液の高い設計自由度により、長期サイクル安定性と安全性に優れた蓄電池として注目されています。現在、バナジウムの酸化還元反応を活用した電解液の開発が主流ですが、バナジウムの埋蔵量は約2,200万トン(2019年時点)に限られ、大規模導入には資源制約やサプライチェーンのリスク(主要産出国:中国、ロシアなど)などの課題を抱えています。これらの課題を克服するため、世界的に新規電解液の研究が加速しています。本セミナーでは、次世代レドックスフロー電池に向けた電解液開発の最新動向を紹介します。

 

【第2部】

世界は、2030年以降を見据えたエネルギーの脱炭素化、すなわち温室効果ガス削減の中長期目標の達成を迫られています。その一方で、非常災害の発生時に地域社会が迅速かつ柔軟に社会活動を回復させる力を確保するための「地域レジリエンス」への対応も並行して進められ、実証研究が活発に行われています。こうした社会情勢の中、電力系統内で再生可能エネルギーを安定的かつ有効に活用する技術への注目が高まっています。その有力な手段の一つが「定置型蓄電池の充放電運用」です。これは、発電・送電・需要の各段階を幅広く支えることができるためです。本講演では、定置型蓄電池の中でも高い安全性と長寿命を特長とする「レドックスフロー電池」を中核に、太陽光発電と連携したシステム実証とその課題について解説します。また、エネルギー分野における社会的動向、レドックスフロー電池の基礎、開発の要素、さらには応用・実証の事例についてもご紹介いたします。

 

【第3部】

日本の再エネ技術のほとんどがNEDOのサンシャイン計画、ムーンライト計画を端緒としています。
今回ご案内する「バナジウムレドックスフローバッテリー」も両計画の中で育まれた技術でした。絶対的な安全性と長寿命という特徴を持ちながら、モビリティ、コスト競争力に劣ることで普及が遅れていたこの電池は30年近い雌伏の時間を経て、ようやく世界的に実用の場が広がり、産業に必要なサプライチェーンが整い、全面的な応用局面の広がりを見せています。当社は、石油コークス燃焼煤からの独自のバナジウム抽出法、それを応用した独自のバナジウム電解液の製造法を磨いて参りました。2000年代に一度は途絶えかけた技術、いわゆる「枯れた技術」ですが、グローバルな蓄電池市場の拡大、それに伴うバナジウムレドックスフローバッテリーの市場の最新事情を皆様にもわかりやすくご説明したいと思います。

 

◆習得できる知識

【第1部】

  • 次世代レドックスフロー電池の研究開発動向を理解できる

 

【第2部】

  • 定置型蓄電池の役割や将来について
  • レドックスフロー電池の基礎や運用面でのポイント
  • レドックスフロー電池の部材に関する基礎要素
  • レドックスフロー電池の活用方法

 

【第3部】

  • これまで産業への応用例が少なく、あくまでも「次世代二次電池の候補」として語られる
    ことが多かった「バナジウムレドックスフローバッテリー」の蓄電池産業界での位置づけ
    をご理解できる

 

◆受講対象

【第1部】

  • 蓄電池(特に系統用蓄電池)に興味があるかたならどなたでも

 

【第2部】

  • 定置型蓄電池の役割や将来についての知識を得たい方
  • レドックスフロー電池の基礎や運用面の知識を得たい方
  • レドックスフロー電池の部材に関する知識を得たい方
  • レドックスフロー電池の活用方法についての知識を得たい方
  • レドックスフロー電池がどのようなものなのかを知りたい方
  • 本学がコンセプトを掲げて、自治体が導入した地域レジリエンス対応の自立分散型
    電力需給システムについてご興味がある方

 

【第3部】

  • バナジウムレドックスフローバッテリーの産業・社会への最新応用状況に興味を持つ、
    技術営業ご担当者等

 

◆必要な前提知識

特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。

 

◆キーワード

レドックスフロー電池,次世代電池,蓄電池,再生可能エネルギー,講演,セミナー,研修

 

担当講師

【第1部】
国立研究開発法人産業技術総合研究所
省エネルギー技術研究部門 上級主任研究員 博士(工学)
兼賀 量一 氏

 

<専門>
電気化学・触媒化学

——————————————————————————————-

 

【第2部】
埼玉工業大学工学部生命環境化学科 工学部長 教授 博士(理学)
松浦 宏昭 氏

 

<略歴>
・埼玉工業大学工学部環境工学科卒業(2000.3)
・筑波大学大学院一貫制博士課程数理物質科学研究科化学専攻修了(2005.3)
・博士(理学)取得(2005.3、博甲第3655号、筑波大学).
・理研計器(株)入社、技術開発本部にて勤務(2005.4~2011.9迄)
・埼玉工業大学工学部専任講師(2011.10~2015.3迄)
・埼玉工業大学工学部准教授(2015.4~2022.3月迄)
・埼玉工業大学工学部教授(2022.4~現職)
・埼玉工業大学学長補佐(2024.4~現職)
・埼玉工業大学工学部長(2025.4~現職)

——————————————————————————————-

 

【第3部】
株式会社LEシステム 取締役
田中 利朗 氏

 

<略歴>
1993年 三和銀行(現三菱UFJ銀行)入行。市場部門、国際部門で中国事業に携わる。
2023年 株式会社RSテクノロジーズ入社。経営企画室にてM&Aに携わる。
2023年 株式会社LEシステム出向 取締役 現職。

 

セミナープログラム(予定)

【第1部】 10:30~12:00
「次世代レドックスフロー電池に向けた基礎・動向と新規電解液の開発」
国立研究開発法人産業技術総合研究所
省エネルギー技術研究部門 上級主任研究員 博士(工学)
兼賀 量一 氏

 

<プログラム>
1.はじめに
1-1.再生可能エネルギーと蓄電池の役割

 

2.系統用蓄電池について
2-1.系統用蓄電池とは
2-2.系統用蓄電池の種類と特徴

 

3.レドックスフロー電池について
3-1.レドックスフロー電池とは
3-2.国内外の開発動向
3-3.レドックスフロー電池の課題
3-4.次世代レドックスフロー電池に向けた取組み

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

【第2部】 12:45~14:15
「太陽光発電と連携したレドックスフロー電池のシステム実証と課題」
埼玉工業大学工学部生命環境化学科 工学部長 教授 博士(理学)
松浦 宏昭 氏

 

<プログラム>
1.はじめに

 

2.電力貯蔵用定置型蓄電池の位置づけ
2-1.電力貯蔵技術の必要性
2-2.再生可能エネルギーとそれを活用したエネルギーシステムとの相性
2-3.定置型蓄電池の種類と特徴

 

3.レドックスフロー電池とは?
3-1.化学電池の基本的な考え方(酸化還元反応について)
3-2.他の定置型蓄電池とレドックスフロー電池との比較
3-3.レドックスフロー電池の原理
3-4.バナジウム系レドックスフロー電池(VRFB)の基礎と応用利用

 

4.定置型蓄電池としてのレドックスフロー電池の活用方法(研究事例)
4-1.MPPT(Maximum Power Point Tracking)機構を取り入れた活用方法
4-2.複数の入出力に対応した活用方法
4-3.太陽光や風力発電の入力特性

 

5. 本学ならびに自治体におけるレドックスフロー電池の応用実証の実例
5-1.非常災害時を想定した応用実証の事例の紹介

 

6.まとめと今後の展望

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

【第3部】 14:30~16:00
「バナジウムレドックスフローバッテリー(VRFB)の二次電池市場での立ち位置」
株式会社LEシステム 取締役
田中 利朗 氏

 

<プログラム>
1.はじめに
1-1.弊社の沿革
1-2.バナジウムレドックスフローバッテリーの産業化の歴史
1-3.バナジウムレドックスフローバッテリーの仕組み、応用における特徴
1-4.その他の二次電池との特性比較

 

2.二次電池市場における立ち位置
2-1.定置式蓄電池の市場の拡大
2-2.次世代電池世界市場
2-3.中国市場の拡大

 

3.最新導入事例
3-1.新潟県柏崎市
3-2.鹿児島県南九州市
3-3.島根県隠岐郡海士町
3-4.沖縄県国頭村
3-5.神奈川県藤沢市

 

4.長期脱炭素電源オークション
4-1.最新の制度動向
4-2.応用例(計画)

 

5.小型化への挑戦
5-1.最新モデル概要
5-2.応用例(計画)

 

公開セミナーの次回開催予定

開催日

【LIVE配信】2025/11/27(木)10:30~16:00
【アーカイブ配信】11/28~12/11(何度でも受講可能)

 

開催場所

【WEB限定セミナー】※会社やご自宅でご受講下さい。

 

受講料

非会員: 55,000円 (本体価格:50,000円)
会員: 49,500円 (本体価格:45,000円)

 

会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
★1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。

 

※LIVE配信とアーカイブ配信(見逃し配信)両方の視聴を希望される場合
お一人様につき、追加料金11,000円(税込)にてお申込みいただけます。
メッセージ欄に「LIVEとアーカイブ両方視聴」と明記してください。

 

※セミナー主催者の会員登録をご希望の方は、申込みフォームのメッセージ本文欄に「R&D支援センター会員登録希望」と記載してください。ご登録いただくと、今回のお申込みから会員受講料が適用されます。

 

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すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。

 

LIVE配信のご案内

こちらをご参照ください

 

備考

  • 資料付
    ※資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

 

お申し込み方法

★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。

★【LIVE配信】、【アーカイブ配信】、【LIVEとアーカイブ両方視聴】のいずれかから、ご希望される受講形態をメッセージ欄に明記してください。

 

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