医薬品開発における安定性試験実施のポイント(セミナー)
開催日時 | 【Live配信受講】 2026/2/20(金)10:30~16:30 , 【アーカイブ配信】 2/25-3/11 |
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担当講師 | |
開催場所 | Zoomによるオンライン受講 |
定員 | - |
受講費 | 49,500円(税込) |
医薬品開発における安定性試験実施のポイント
≪安定性試験の実施計画と有効期間の設定,データの取り方,まとめ方≫
講座概要
安定性試験の目的は,医薬品の品質,安全性および有効性を,その使用期限まで保証することにある。開発期間中の安定性試験結果は,承認申請医薬品の品質を把握するための重要な要素となる。これらが適切に実施されて,前臨床にはじまり第Ⅰ相からⅢ相までの臨床試験の治験薬の品質と,承認後に市場に供給される医薬品の品質の間に一貫性が確保されることになる。
医薬品の安定性試験の実施手順は,基本的に「ICH(Q1):安定性」の各種ガイドラインに基づく。しかし,開発期間中の安定性試験については,明確に設定されたガイドラインはなく,試験実施者の見識/経験等に基づく裁量に委ねられる部分が多い。開発期間中に生じる種々の問題に対処するためには,ICHガイドラインの原則を適切かつ柔軟に適用する必要がある。
本講演では,まず,現在,統合改訂が進められている,「ICH(Q1):安定性」の内容を紹介する。その内容を踏まえて,開発段階から新薬承認申請(NDA)に至る医薬品開発における安定性を担保するための安定性試験の設計(計画立案)の考え方や有効期間の設定について解説する。
また,安定性試験を実施する上で,重要な基礎データを与える,反応速度論(アレニウス・プロット)による安定性の予測についても説明する。
セミナープログラム(予定)
1. 本講演の狙いと対象の医薬品
2.医薬品の開発と安定性試験の位置づけ
2-1.安定性試験の意義
2-2.医薬品の開発ステージにおける安定性試験の位置づけ
2 3. 「ICH(Q1):安定性」ガイドライン
2-4.苛酷試験
3.安定性予測
3-1.安定性予測の目的と本講演での対象
3-2.従来知られている安定性の推定
3-3.反応速度論による安定性予測
3-3-1.研究の手順
3-3-2.反応速度に影響を及ぼす因子
3-3-3.Arrhenius Plotによる安定性予測
3-3-4.安定性予測の問題点
3-3-5.速度論的な取扱いでの注意点
3-3-6.活性化エネルギー測定上の,及びその評価に関する注意点
3-3-7.分解率を求める時の注意点
3-3-8.実用速度論
3-4.熱分析装置を用いた安定性予測方法
3-4-1.従来の安定性予測方法とその問題点
3-4-2.熱分析装置を用いた安定性予測のフロー
3-4-3.実施例
4. 安定性予測の新しい潮流-拡張Arrhenius 式による安定性予測
5.開発期間中に必要な安定性試験
5-1.処方開発・包材選択のための安定性試験
5-2.バルクホールド試験
5-3.輸送時・流通時の品質保証に必要な安定性試験
5-4.使用時の安定性試験
5-5.治験薬の安定性試験
5-6.新薬承認申請のための安定性試験
5-7.変更申請の際に必要とされる安定性試験
6.治験薬や新薬申請の安定性試験の基本的な考え方と有効期間の設定
6-1.安定性試験計画の考え方(6つのステップ)
6-2.一般的な要求項目(11個の検討要素)
6-3.有効期間の設定
7.安定性試験で必要とされる検討項目
7-1.バッチ及びサンプルの選択
7-2.測定項目
7-3.分析・試験方法
7-4.規格(項目と規格値)
7-5.保存条件
7-6.測定頻度(試験間隔)
7-7.保存期間
7-8.バッチ数
7-9.包装形態
7-10.評価
7-11.安定性情報・知見
7-12.安定性情報を得るための所要時間
8.まとめ
9.参考文献
主な受講対象者
- 製薬関係企業でCMC関係の業務に従事されている研究者/研究管理者
- 同上で品質管理(QC)・品質保証(QA)業務に従事されている担当者/管理者
期待される効果
- 「ICH(Q1):安定性」ガイドラインの内容と申請上の留意点
- 反応速度論(アレニウス・プロット)による安定性予測
- 医薬品開発における安定性試験とそれらに適用される基本的な考え方
- 治験薬の有効期間の設定の考え方
公開セミナーの次回開催予定
- 開催日
【Live配信受講】 2026/2/20(金)10:30~16:30
【アーカイブ配信】 2/25-3/11(何度でも受講可能)
- 開催場所
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- 受講料:49,500円(税込)
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