核融合(フュージョン)研究はどこまで来たか【提携セミナー】

核融合(フュージョン)研究はどこまで来たか

核融合(フュージョン)研究はどこまで来たか【提携セミナー】

開催日時 2024/11/25(月) 10:30-16:30 ※途中、お昼休みと小休憩を挟みます。
担当講師

岡野 邦彦 氏

開催場所

【会場受講】[東京・京急蒲田]大田区産業プラザ(PiO)6階C会議室

定員 -
受講費 47,300円

今、世界中が注目している核融合(フュージョン)発電。

カーボンニュートラル実現のカギとなる「夢のエネルギー」の本当の現状と可能性を解説!

 

核融合(フュージョン)研究はどこまで来たか

 

≪本当の現状と将来展望を解説≫

 

【提携セミナー】

主催:株式会社情報機構

 


 

50万キロワットの連続出力をめざす核融合実験炉イーター(ITER)が日欧米露中韓印の国際協力でフランスに建設中です。一方、米英等のベンチャー企業が10年以内に小型核融合炉を実用化などのニュースもマスコミをにぎわせ、戸惑ってしまうかもしれません。レビューを経た研究成果が基盤にある発表と、部分的な成功の将来展開を楽観的に拡張したマスコミ向け発表が、区分けなくそのまま報道されるために混乱が起きています。これは報道のせいではなく注目度を狙った発表をする側の責任です。本講座では、核融合炉設計の専門家として40年以上にわたり活躍し、日本の開発戦略にも関与してきた講演者が、核融合開発の本当の現状と将来の見通しについて、わかりやすくお話しします。また、過去のイノベーションの歴史,今後に期待されているイノベーションなどもご紹介します。本年7月に計画変更が発表になったITER計画の今後の進展予定についても最新情報をご紹介します.なお、名称変更の政府発表(2023年6月8日)に沿い、「核融合」は原則として「フュージョン」と表記する予定です。

 

◆受講後、習得できること

核融合の原理、核融合研究の現状、核融合炉の構造、核融合炉の要素技術

 

◆受講対象者

核融合エネルギー開発に広く興味を持たれる方はもちろんですが、事業として核融合エネルギーの分野に参入できないかとお考えの企業の皆様にもぜひ聞いていただきたいと思います。

 

◆必要な予備知識など

基礎からに説明いたしますので、事前の予備知識は前提としませんが、講演者の関連著作に「核融合エネルギーのきほん」(誠文堂新光社、2023年第3刷)があります。

 

担当講師

株式会社ODAC 取締役 工学博士 岡野 邦彦 氏

 

(元 慶應義塾大学教授)

 

* 希望者は講師との名刺交換が可能です

 

セミナープログラム(予定)

1. フュージョン炉の基本

 

1) フュージョンエネルギーとは
2) 一億度を閉じ込める方法(磁場とレーザー)
3) 過去の開発史と日本の試験装置JT-60SA
4) 国際協力で建設が進む実験炉ITER 出力50万kW
5) ITERの性能は今でいう「機械学習」で予測した
6) フュージョン炉の主な要素技術
7) 実用化に向けた開発計画とコスト
8) 色々なフュージョン反応

 

2. よくある疑問と回答

 

1) 水爆のように爆発しないのか
2) 福島事故のようにならないのか
3) 放射性廃棄物で破綻しないのか
4) 1億度なのにお湯を沸かして発電するのか

 

3. 磁場方式フュージョン炉

 

1) 閉じ込め磁場の構成(トカマク型・ヘリカル型,他)
2) 一億度への加熱と電流の駆動
3) 日欧の成功と米の挫折
4) プラズマ性能の制約条件

 

4. 未来エネルギーとしての資質

 

1) 燃料資源はどこに
2) 燃料増殖 リチウムから三重水素を作る
3) 最初に三重水素がなくても起動可能
4) 安全性と潜在的ハザード比較

 

5. ITER計画

 

1) ITER計画の進捗と予定(2024年7月の計画変更を含む)
2) 実験炉ITERの概要
3) ITERの目標と達成の見通し

 

6. イノベーションの歴史と期待

 

1) プラズマ(自己駆動電流、自己加熱燃焼)
2) 超伝導コイル(製作技術、電磁力支持材、絶縁材、超伝導材)
3) ダイバータ(排熱、耐熱、耐久)
4) ブランケット(構造、増殖材、増倍材)
5) 遠隔保守技術(小分けで抜く、横に抜く、上に抜く)

 

7. 磁場フュージョン炉の概念設計例

 

1) ITERで発電したら正味電力は出るか
2) フュージョン炉の設計例
3) 建設コストと発電コストの予測分析

 

8. 慣性(レーザー)方式フュージョン

 

1) レーザーフュージョンの原理と特長
2) 米国におけるレーザー方式の進展
3) 日本の発明 高速点火法
4) レーザー炉の概念設計例
5) レーザー炉特有の技術課題

 

9. 10年後に実用化って本当なのか

 

1) 米英ベンチャーの小型炉案 棚上げされた課題はなにか
2) 先進燃料フュージョン炉 実現には高いハードルがある

 

10. 実用化に向けた核融合開発計画

 

1) 日本の開発ロードマップ
2) 海外の開発計画

 

11. おわりに

 

1) 日本こそフュージョン炉が必要な国

 

公開セミナーの次回開催予定

開催日

2024年11月25日(月) 10:30-16:30 ※途中、お昼休みと小休憩を挟みます。

 

開催場所

【会場受講】[東京・京急蒲田]大田区産業プラザ(PiO)6階C会議室

 

受講料

1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
※会場での昼食の提供サービスは中止しております。

 

学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

 

備考

●録音・撮影行為は固くお断り致します。
●講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
●講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
  場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。
  *PC実習講座を除きます。

 

お申し込み方法

★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。

 

おすすめのセミナー情報

製造業eラーニングTech e-L講座リスト

製造業向けeラーニングライブラリ

アイアール技術者教育研究所の講師紹介

製造業の新入社員教育サービス

技術者育成プログラム策定の無料相談受付中

スモールステップ・スパイラル型の技術者教育

技術の超キホン

機械設計マスターへの道

生産技術のツボ

早わかり電気回路・電子回路

早わかり電気回路・電子回路

品質保証塾

機械製図道場

スぺシャルコンテンツ
Special Contents

導入・活用事例

テキスト/教材の制作・販売