熱可塑性エラストマー(TPE)の基礎と生分解性TPEの開発
【LIVE配信】2024/5/14(火)13:00~16:00 , 【アーカイブ配信】5/15~5/29(何度でも受講可能)
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03-6206-4966
開催日時 | 未定 |
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担当講師 | 望月 政嗣 氏 |
開催場所 | 未定 |
定員 | - |
受講費 | 未定 |
★持続的な資源循環型社会に向け、いよいよ本格的な実用化時代を迎える生分解性プラスチック!
★技術・市場開発・法規制等の現状を展望しながら、
具体的な製品設計・成形加工や用途展開の指針を提示します!
【提携セミナー】
主催:株式会社情報機構
石油由来の非生分解性プラスチックが本格的に使用され始めて60有余年、その生産量は開発途上国を含めて年々増大し、今やその廃棄物物処理能力は限界に達する一方、自然生態系を破壊する海洋プラスチック汚染問題などの深刻な事態を招来している。
しかるに、生分解性プラスチックは1980年代の黎明期から40年以上が経過しているにもかかわらず、その普及は遅々としているかのように見受けられる。
その主たる要因の一つに、生分解性プラスチックが関係する地球環境・資源・廃棄物問題における幾多の誤解や偏見、虚偽やミスリード等々が未だ巷に横行していることが背景にあるように思われる。
今後、いよいよ本格的な生分解性プラスチック実用化時代を迎える中で、本講では先ず地球環境・資源・廃棄物問題における正しい理解を出発点とし、その上で持続可能な開発目標(SDGs)としての生分解性プラスチックの意義と果たす役割を再確認し、今後期待される応用展開を技術・市場開発の現状と将来を展望しながら実際の具体的な製品設計の指針を提示する。
産学両分野で約35年間、基礎研究から技術・事業開発までの実績を有する世界的第一人者による渾身のセミナーである。
<受講対象者>
<得られる知識>
元 京都工芸繊維大学 特任教授 高分子学会 フェロー 工学博士 望月 政嗣 氏
1.地球環境・資源・廃棄物問題と生分解性プラスチック
1.1 地球環境・資源・廃棄物問題の抜本的解決のために
1) 海洋プラスチック汚染の実態と生分解性プラスチックの役割
2) 地球上に生命が誕生して38億年、地球はなぜ廃棄物で埋もれなかったのか?
3) 自然界が有する真のリサイクルシステムである炭素循環へのリンク
1.2 生分解性プラスチックの識別表示と環境負荷低減効果
1) 日本バイオプラスチック協会(JBPA)識別表示制度
2) カーボン・フットプリント―ライフサイクルアセスメント(LCA)による環境負荷の客観的・定量的評価
1.3 持続的な資源循環型社会の建設のために
1) 欧米グリーンガイド指針
2) 使用済生分解性プラスチックの再資源化(リサイクル)方法
①バイオリサイクル
②マテリアルリサイクル…耐久性タイプは既存石油系プラと同様に可能
3) プラスチックのCompostable(堆肥化可能)認証基準
―EN13432 by OK Compost or Din Certco, ASTM D6400 by BPI
1.4 世界の法規制動向
1.5 プラスチック廃棄物処理問題の基本的な考え方
2.生分解性プラスチックの基本特性と生分解挙動/機構から導かれる製品設計
2.1 代表的な生分解性プラスチックの分類と基本特性
1) 硬質タイプ―ポリ乳酸(PLA):Tg/Tm≒58℃/175℃
2) 軟質タイプ
①ポリブチレンアジペート・テレフタレート(PBAT):Tg/Tm≒-35℃/115℃
②ポリブチレンサクシネート(PBS, PBSA):Tg/Tm≒-47~-35℃/84~115℃
3)その他…微生物ポリエステル(PHBV, PHBH)、PGA、デンプン系
2.2 生分解機構の分類
1) 酵素分解型―surface erosion(表面から溶かされていく)
2) 非酵素分解型―bulk degradation(全体的に壊されていく)
2.3 PLAの特異的な2段階2様式の生分解機構…分解制御機構内臓
2.4 様々な環境下における生分解挙動
1) 自然環境下―土壌中、海水中
2) 再資源化(バイオリサイクル)工程…堆肥化又はバイオガス化
2.5 安全衛生性と抗菌・防カビ性
2.6 目的・用途別の製品設計―素材の選択と材料設計
1) 自然環境下で短期間(1年前後)使用の農林・園芸資材
2) 自然環境下で長期間(3~5年)使用の農林・園芸・土木・水産資材
3) 使い捨て食器具、食品容器・包装材、生活雑貨・衛生資材
4) 通常環境下で長期間(3~5年)使用の生活雑貨、産業資材
5) 通常環境下で超長期間(5~10年)使用の耐久性構造材料
3.生分解性プラスチックの高性能・高機能化材料設計技術
3.1 基幹素材としての第二世代ポリ乳酸―高L組成PLA (high %L PLA), %D<0.5%
1) D体共重合比(%D)が結晶化速度や熱的・機械的特性に及ぼす影響
2) 高L組成PLAの改良効果―耐熱性、寸法安定性、強度、成形加工性
3.2 高性能・高機能化材料設計技術の進展
1) 耐衝撃性―可塑剤又は耐衝撃性改良剤、PLA+PBAT又はPBSブレンド体
2) 耐熱性(透明耐熱性)―分散型核剤(溶解型核剤)や結晶化促進剤
3) 耐久性(耐湿熱性)―加水分解抑制剤による分解速度の制御
4) 成形加工性…マルチ機能改質剤ほか
4.生分解性プラスチックの成形加工技術と用途・製品・市場開発動向
4.1 成形加工分野
―繊維・不織布・モノフィラメント、フィルム・シート、真空成形、射出成形、発泡成形(押出発泡、ビーズ発泡)、ブロー成形
4.2 用途・製品・市場開発動向<多数の製品写真で説明>
1) 食品容器・包装材
―青果物容器、使い捨て食器具、インスタントラーメン容器、紙コップ、ティバッグ、生ゴミ袋、生ごみ水切りネット
2) 農林・土木・園芸・水産資材
―農業用マルチフィルム、防草・植栽シート、バーチカルドレインシート、植樹ポット、シェ-ルガス採掘目止材、養殖筏浮き
3) 生活・衛生・雑貨
―レジ袋、エコバッグ、タオル、ワイパー、インテリア、シュリンク包装・ラベル、封筒窓貼り、ブリスターパック
4) 長期使用耐久性製品
―電子機器筐体・部品、自動車内装材、リターナブル食器具、ヘルメットライナー、3Dプリンター用モノフィラメント
5.質疑応答
未定
未定
★ Zoomによるオンライン配信
★ 見逃し視聴
★ ライブ配信(Zoomでの受講が難しい方へ)
については、こちらをご参照ください
未定
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