アノード酸化皮膜の基礎から応用まで―皮膜の微細構造と特性制御―【提携セミナー】

アノード酸化皮膜の基礎から応用まで―皮膜の微細構造と特性制御―【提携セミナー】

このセミナーは終了しました。次回の開催は未定です。

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開催日時 2022/10/21(金)10:30-16:30」
担当講師

小野 幸子 氏

開催場所

Zoomによるオンラインセミナー

定員 -
受講費 47,300円

〇アノード酸化皮膜の研究とその応用に長年、携わっていた講師が解説。

〇TEM、SEM、XPS、GDOESなどを用いた最先端の構造解析とその解釈を含め、

最近の研究成果についても紹介します。

 

アノード酸化皮膜の基礎から応用まで

―皮膜の微細構造と特性制御―

 

【提携セミナー】

主催:株式会社情報機構

 


 

アルミニウムのアノード酸化(陽極酸化)皮膜は、古くからその腐食耐性、装飾性、誘電特性の工業的な活用がなされてきたが、近年、そのナノポーラス構造が電池材料、ナノデバイス作製のための出発構造(テンプレート)としても世界的に注目され,機能性材料としての研究も進んでいる。また、マグネシウムやチタン、ステンレス、など種々の金属のアノード酸化による新規な機能創製や触媒への応用も注目されている。講演者は長い間アノード酸化皮膜の研究とその応用に携わって来たが,本講座ではその経験を基に,いわば「アノード酸化のすべて」の総合的な概説を行う。皮膜生成機構、微細構造の解析、多孔質構造の定量評価法、自己規則化皮膜の形成法,合金組成の影響など、アノード酸化皮膜の生成に関する基礎的な事項と、皮膜の特性や機能を引き出す応用に関して種々の事例を通して解説する。

 

EM、SEM、XPS、GDOESなどを用いた最先端の構造解析とその解釈を含め、最近の研究成果についても紹介する。

 

◆受講後、習得できること

アルミニウムを中心とした種々の金属や半導体のアノード酸化(アノード処理)により表面にナノスケールの構造を持つポーラス酸化皮膜付与する手法や,誘電体としての特性,基板のエッチング,また酸化皮膜の生成原理(メカニズム)と応用例,解析手法について学ぶことができます。

 

◆受講対象者

主に化学、金属材料,エレクトロニクス、自動車、ナノテク,医薬品、化粧品関連メーカーの企業の技術の研究開発・生産製造に携わる方(初心者から上級者まで)。これからアノード酸化を始めたいと考えている技術者から,現在アノード酸化による技術開発に従事し,さらに発展を望まれている方まで,幅広くかつ深い知識を得ることができます。

 

◆必要な予備知識など

この分野に興味のある方なら,特に予備知識は必要ありません。基礎から説明します。疑問点はご遠慮なくお尋ねください。質疑応答を重視しています。

 

◆講演中のキーワード

アノード酸化の基礎,皮膜成長メカニズム,皮膜の微細構造,自己規則化,電子顕微鏡,構造解析,特性制御,機能性

 

担当講師

工学院大学 先進工学部 応用化学科 名誉教授/客員研究員 小野 幸子 先生

 

■略歴:
東京大学生産技術研究所,早稲田大学理工学研究センター,千葉工業大学を経て2002年~2015年工学院大学応用化学科教授,2010年~2015年同大学総合研究所所長,2015年同大学名誉教授,2015年~2021年 科学技術振興機構 産学連携展開部 先端計測グループ 開発総括,2016年~ 関東学院大学 大学院工学研究科 客員教授

■ご専門および得意な分野・研究:
無機機能材料,表面化学,電気化学,物理化学。 金属および半導体の表面微細加工と機能化の研究に携わる。特に,アノード酸化皮膜に関する研究経験が長い。企業との共同研究も数多く手がけた。

■本テーマ関連学協会でのご活動:
電気化学会:普及委員会委員長,男女共同参画推進委員会委員長,軽金属学会:関東支部長,軽金属女性未来賞選考委員会委員長,表面技術協会:編集委員会委員長,金属のアノード酸化皮膜機能化部会代表幹事,無機マテリアル学会:学会賞推薦委員会委員長,学術委員会委員長,腐食防食学会:講演大会「材料と環境2012」実行委員長,論文賞選考委員会委員長,各種科学技術財団:研究助成審査委員,文部科学省:科学技術・学術審議会専門委員,日本学術振興会:科学研究費委員会 2段審査委員,他

 

セミナープログラム(予定)

1.アルミニウムのアノード酸化皮膜の生成機構の基礎,その研究の歴史と背景
(1) バリア型皮膜の生成のメカニズム
(2) ポーラス型皮膜の成長と孔発生過程

 

2. ポーラスアノード酸化皮膜のセル径および孔径の制御
(1) 電解液による形態の差異と制御   (2) セル形態の電圧依存性
(3) ポロシティの制御  (4) 規則構造と不規則構造

 

3.電解液によるアノード酸化皮膜の組成(アニオン分布)と構造の差異
(1) 透過電子顕微鏡を用いた酸化皮膜中のアニオン分布と溶解特性の差異
a.硫酸皮膜    b.シュウ酸皮膜    c.リン酸皮膜   d.クロム酸皮膜

 

4. アノード酸化ポーラスアルミナの自己規則化
(1) 自己規則化条件  (2) 自己規則化の制御とそのメカニズム
(3) インプリント法による理想孔配列の形成

 

5. 前処理による表面組成と形態
(1) アルカリ脱脂皮膜の表面形態
(2) 鏡面を得るための電解研磨法

 

6.封孔処理とは
(1) 電子顕微鏡による形態変化と封孔挙動
(2) 沸騰水封孔,酢酸ニッケル封孔,Li塩封孔のそれぞれの特徴と耐食性

 

7.ポアフィリング法による多孔質構造とバリア層の定量評価+ガス放出制御

 

8.バリア型皮膜の構造と誘電特性(キャパシタ特性:Nbを含む)
(1) バリア型皮膜の構造と欠陥
(2) 皮膜の誘電特性に対する電解質アニオンの影響

 

9.不透明白色皮膜の形成
(1) 不透明白色皮膜の生成原理
(2) 電解条件と白色度の制御

 

10.熱および化学耐性を持つ結晶性αアルミナメンブレンの作製と評価
(1) メンブレンとしての厚膜の作製
(2) Al素地からの剥離法
(3) 加熱による結晶化と湾曲の防止
(4) 結晶性メンブレンの構造解析と耐熱・耐化学性

 

11.合金組成および電源波形の皮膜構造に及ぼす効果
(1) 合金組成によるアノード酸化皮膜特性の変化
(2) 交流、矩形波による皮膜構造の変化
(3) 高周波電解によるダイカスト材のアノード酸化皮膜の均一膜厚化

 

12.マグネシウムのアノード酸化皮膜の構造と耐食性
(1) マグネシウム合金表面の自然酸化膜と耐食性
(2) アノード酸化と化成処理・封孔処理
(3) プラズマアノード酸化(PEO)の成長とその構造
(4) 電解液による構造の違い(リン酸塩とケイ酸塩)
(5) アパタイト化(生体親和性付与)

 

13.チタンのアノード酸化
(1) ポーラスチタニアの生成と構造
(2) ポーラスチタンのアノード酸化と生体親和性の付与

 

14.シリコン,InPなど半導体基板のアノードエッチングによる微細加工

 

15.Zn,Sn,SUSなど種々の金属のアノード酸化皮膜生成挙動と特性

 

公開セミナーの次回開催予定

開催日

2022年10月21日(金) 10:30-16:30

 

開催場所

Zoomによるオンラインセミナー

 

受講料

1名47,300円(税込、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

 

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

 

 ●録音・撮影行為は固くお断り致します。
 ●講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。

 

オンライン配信のご案内

★ Zoomによるオンライン配信

については、こちらをご参照ください

 

備考

配布資料・講師への質問等について
●配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
*準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)

 

●当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
●本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。

 

お申し込み方法

★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。

 

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